辛いことはナニ?
気付けば私は日本から7000km離れた小さな島で、日本人たった1人で生活している。
そりゃもちろんいいことばかりではなく、苦悩も耐えない。
日本にいた時からある程度の辛さはイメージしていた。それプラス、自分なら大丈夫だろうなともなんとなく思っていた。
がしかし…甘かった。
全然甘かった。
いいことばかり格好つけて書くつもりもないから、今日は何が辛いのかちょっと考えてみよう!(いい意味で)
まずは、子どもたち。
彼らの何気ない一言に毎日傷付けられたり勇気付けられたりしている自分がいる。もちろん悪気なんてない。子どもは純粋で素直だからこそストレートに言葉を発する。
なぜだか、結構ひどい言葉を平気で言う。笑
友達同士でも、それ言ったら絶対傷付くでしょーー!って言葉もたまに耳にする。
「あっち行って!嫌い!」
これは、機嫌が悪い時のホームステイ先の女の子によく言われるけど、やっぱり傷付く。
理由を聞くと、
「あなたは家族ではない、しかも日本人。私たちとは違う。」
………そうだよね。ごめんね。でも私は大好きだよ。としか言えない。
もう少し大きくなったら、なんか変な日本人と一緒に住んでて、毎日好きだよって言われてたなって思い出すだけでいい。
でも、やっぱり傷付く。
次に、大人。
ごく僅かだが、子ども同様他国から来た人間への許容が無いなと感じる時がある。それは私だけではなく、他の国出身の先生たちに対してもそうだ。これはとても悲しい。
ちょっとした言葉のイントネーションや、習慣や、価値観の違い…など。
研修でよく「相互理解」という言葉を耳にしたが、お互いが歩み寄らないと基本的には無理な話。私が一方的に歩み寄っても意味が無い。
特にこの国は日本同様、海に囲まれた小さな島国である。他国や他島と協力してどうこうよりも、個々の島が確立して国が成り立っている。
だからこそ、保守的であり、外部から来た人間に対しては厳しくなってしまうのであろう。
でも、私は全力でこの国に溶け込もうとしている。この国の人びとの価値観を尊重しつつ先に理解を示したい。こちら側の理解を求めることもしない。
そして、現地語と英語が交差する生活は、脳みそが掻き乱される。
だから、ほとんど言葉を発さずに終わる日もある。
言いたいことあるのに…
本当はそうじゃないのに…
と奥歯を噛みしめるように感情を押し殺すこともある。だって、英語でも現地語でもまだなんて言っていいか分からない。
と、こんなような事がたまに起こる。
今回はばーっと辛いことを書いたけど、このような出来事は僅かで、毎日ちゃんと前を向いて生活できている。モルディブ人の優しさにもたくさん触れている。ホームステイ先のママやパパやお姉ちゃんたちもとてつもなく暖かい。子どもに傷付けられても、ママの笑顔で傷も癒える。
日本に居たって耐えられないほどキツイことは今まで沢山あった。その都度周りに救われながらその壁を乗り越えて来た。
今回も気付かないうちにひょひょいっと乗り越えていきたい。
でも自分一人で乗り越えた気にならないでいたい。
どの国に居たって私は純日本人、精神も日本人。
謙虚な姿勢と感謝する心は忘れないでいたい。
そして、基本的には日本で待ってくれている人たちがいること。日本で支えてくれている人がいること。この人たちがいるからこそ、自分が成り立っている。自分一人で生きている気になってはいけない。
それらを胸に、感謝しつつ、2年間覚悟をして過ごしていきたい。
なんてったってまだこの島に赴任して三ヶ月しか経っていない。まだまだ時間が必要。
でも、
「あっち行って!嫌い!」
は、本当に傷付くからやめてね。笑
次言ったら、もうチューインガムあげないからね!!!!
覚えときなよーーだ!!!!